KING CRIMSON (Part II)





Larks' Tongues in Aspic, Part One/太陽と戦慄パート1




あれ?John Wettonは嫌いじゃなかったの?
と思われるかもしれませんがインストものは結構好きなんです。
John WettonもKing Crimson以外の音ならあの歌声も好きなんですけどね。
U.K.とかAsiaとか。ああいうポップな音には似合っているのになぁ。

さてKing Crimsonにしては長めの曲ですが
起承転結がしっかりしていてなかなか聴き易いです。
Jamie Muirはこのアルバム限りの参加ですが、
イントロのパーカッションを始めダンディズムだけでない
一風変わった雰囲気を持ち込むことに成功しています。
ジャズ志向の強いBill Brufordだけだったら
やや面白みに欠けたのではないかと思います。
静かなイントロから爆発的な即興演奏への流れは見事の一言に尽きます。
後半エスニック風なメロディは後の”Discipline”への流れを感じさせて
興味深いものがあります。
静かなメロディで終わらせずにしっかり最後で盛り上げる演出が心憎い。
                                   (2008/11/3) <ところ>


Book of Saturday/土曜日の本

個人的に後期のクリムゾンは硬質な音作りという
印象が強い(←決してそれが嫌いなわけではない)が、
ヴァイオリンが穏やかに調和した美しい小曲。
アルバム中では、暗闇で閃光が迸るがごとく
張詰めた雰囲気の楽曲に挟まれた同曲は、
JohnWettonのメローなヴォーカルが心地良く、聴く者を安堵させる。
それはそうと、対訳をみてもさっぱり意味のわからない
Richard Palmer James の詞でも、英詞のわからないボクにとっては、
Wettonの甘美な哀メロが体中に満ちて行く感覚を
楽しむことができるのです。      <ゆーじ>

孤独だった御大が多額の懸賞金をかけて募集したのに違いないが(大嘘)、
優秀なメンバーが揃って(ジョン・ウェットン、ビル・ブラッフォード、
デヴィッド・クロス、ジェイミー・ミューア)名盤「太陽と戦慄」が生まれた。
ウェットン、後にエイジアで、もあますことなく発揮している美声を
惜しげもなく披露して、曲本来のもつ哀愁感を引き立ててくれている。(^^) 
特にサビのハミング部分は彼にしか出せない味だ。
この曲もフリップのギターを聴いたとたんに郷愁にかられる。 <J>


Exiles/放浪者

クリムゾンの持つ「攻撃性」と「癒し」が見事に調和した曲だと思う。
まるで「飴とムチ」に翻弄されている放浪者に
つい自分を置き換えてしまう。(苦笑)
なかなか素直でいいメンバーが揃ったぞ!( ̄ー ̄)と
御大の喜びもつかのま、ツアー中に怪我したジェイミーが逃げ出してしまい(汗)、
4人になってしまったクリムゾン・・・・呪われているのか?(滝汗) <J>


Larks' Tongues in Aspic (1973)


The Night Watch/夜を支配する人々

幻想的なイントロから ♪Shine, shine, the light of good works shine〜と
ウェットンの説得力溢れた(なにを言ってるのかはわからないが、
 この人のボーカルを聴くと何気に納得させられる。苦笑)ボーカルが流れ
フリップのギターがしなやかに歌う。
この曲は珍しく(笑)シングル・カットもされているので、
なるほど、どうりでどこか聞き覚えがあるはずだ。(苦笑) 
ただしイントロ部分がカットされているので(シングル)
やはりアルバムのほうで聴きたいものだ。    <J>


Trio

アムステルダムでのライブ演奏が元になった静かで美しい曲。
デビッドクロスのちょっと東洋風のバイオリンがなんともいえない雰囲気を醸し出しています。
ロバートフリップのメロトロンもいい味出してます。  <にゅーめん>


Fracture/突破口




このアルバムはバランスが悪くてとっちらかっていますが、
それがかえって魅力になっています。
その中でこの曲はギリギリまで煮詰めた完成品のような味わいがあります。
最初は抑え気味なところが前作の”Lark's Tongues In Aspic Part 1”に似ていますが、
こちらは徐々に盛り上がっていく点が異なります。
似たようなメロディを徐々に変化させていく様はミニマルミュージックを彷彿とさせますが、
ピンと張り詰めた雰囲気はこのバンドにしか出せないものでしょう。
King CrimsonといえばRobert Frippのギターが大きな魅力ですが、
この曲は彼のギターを堪能するのに最も適しているかもしれません。
それにしても最後の爆発力には言い知れぬカタルシスを感じます。
出来れば大きな音で聴くと最高です。
この1曲を聴くためだけでもこのアルバムを買う価値は十分にあります。
                                   (2008/11/9) <ところ>


Starless and Bible Black (1974)


Red

来日公演ということで狂喜しつつ渋谷公会堂に行ったのが、2000年の秋でした。
ボク自身は初めてのクリムゾンライヴでしたが、
ツアーの予備情報も大して得ぬままに
(アルバムだけは購入してますが)、期待だけは無限大で。
ほいで、一発目がこの曲。まさかやるとは思いませんよねぇ。
「わーーーーーーーー!!!!!!
    REDだーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
ボクの叫び(笑)は歓声に掻き消され、同時に涙が溢れそうになったのですね。

アルバムの録音前日に既に、フリップ卿は(バンドの終焉を)
悟ってしまったらしく、仕方無しの作業だったようだが
聴き手にはそんな事は関係無いわけで、皮肉にも名盤として評価が高い。
確かに、ヘヴィなギターリフはジャケット裏のメーターが指す
レッドゾーンそのままに、許容をオーバーしてしまい
崩れ去るのみという運命が待ち受けているかの如く、
感傷的な曲かもしれない。     <ゆーじ>


Fallen Angel/堕落天使

イントロのおどろおどろしい部分から即ボーカルの
まったり部分に切り替わるあたりはさすがだ。(何がだ?爆)
サビへの導入部分〜エンディングまでのギター、オーボエ、コルネットの
それぞれのメロも素晴らしい。これぞメタル・バラードか?(違)   <J>

「Fallen Angel」の悲しくも美しいメロディは聞くたびに胸が痛みます。
ジョン・ウエットンのボーカルはオトコを感じさせ、
ガッツがあって良いですね。    <Dora>


Starless/暗黒

暗い雰囲気のストリングス(メロトロン)が忍び寄り、
ジョン・ウェットンの呟く様なヴォイス。
そしてロバート・フリップの狂気を秘めたギター、
と、どれをとっても最高の哀メロです・・・。  <8823>

自分の中で僭越ながら(^_^;)、クリムゾンのアルバムに
順位なるものを付けたなら、1位は宮殿(ゆるぎなし)で、
2位は太陽と戦慄に・・・したいところだが(爆)、
この曲があるがためにREDが2位になってしまうってくらい好きな曲。(苦笑)
なげやりにも聴こえるウェットンのボーカル、ゲストのマクドナルドとコリンズ、
(ついでに前アルバム「暗黒の世界」で首にしておきながら、
 またなぜかデヴィッド・クロスが入ってるってとこも不思議だ)
その他(おい)のオールスター大運動会(?)のような派手さのメンバーが
奏でるメロディアスな主旋律が出た日にゃ、
とても冷静な気持ちではいられない。(感涙度100%) 
この名盤を発表したと同時にクリムゾンは一旦解散。
7年の休眠に入ることになる。(涙)    <J>

まさに究極の名曲。 エンディングに向かって盛り上がる所は、
裏ジャケットのレッドゾーンを振り切るイメージと重なります。  <Dora>


Red (1974)


Frame by Frame

スタジオ盤では実に7年ぶりの「ディシプリン」。
フィリップを主軸にビル・ブラッフォード(ケンカしたり仲直りしたり)、
エイドリアン・ブリュー(なぜかこの陽気なアメリカ人を御大は大変気に入り
その後ずっと一緒)、トニー・レヴィン(しばらくするといなくなった)で
結成された当時は「ディシプリン」というバンド名だったが、
御大の思いつき(汗)でクリムゾン名義になったらしい。(苦笑)
この曲は2曲目で、ブリューの初ボーカルがいろんな意味で(^_^;)、
哀愁感を引き出し、2本のギターが変拍子を(どっちが何拍子なのかは
私にはわかりませぬ。泣)刻み、リズム隊もそれに習い、
途中プレイヤーが壊れたかと思わせるような
変速の渦に身を任せると、これが意外に気持ちがいい!(爆) 
このタイトルは91年の4枚組BOXセットのタイトルにも使用されている。  <J>


Discipline




このアルバム、現在の世評はどうなっているのでしょう?
おそらく好意的な見方のほうが多くなっているのではないでしょうか。
私もかなり好き、いや”Lizard”と一、二を争うくらい好きかも知れません。
発表当時はボロクソに評価されたらしいですが、
80年代から洋楽を聴き始めた人間にはとても聴き易い。
それでいて80年代の他のバンドには無い独自性を感じるところが素晴らしい。
テクニックがあまりにも凄いせいか全く古びていないところも驚きです。
特にこの曲は同じフレーズを繰り返しているようでいて
微妙にずらしてメロディを構成しています。
最初はシーケンサーとかの機器を使用しているのかなと思いきや、
ライヴ映像を見るとちゃんと手で弾いている。。。
恐ろしいまでのテクニックです。
そして曲を聴いていると不思議な高揚感が得られます。
ある意味で麻薬です。
もちろんこの手の音楽が苦手な人にはどうしようもないのですが、
一度嵌ると病みつきになってしまいます。
                                   (2008/11/9) <ところ>


Discipline (1981)


Neal and Jack and Me




最初このアルバムを聴いたときはちょっとがっかりしたことを覚えています。
前作があまりにも斬新な作品だったので随分安易に流れたものだと思いました。
ただ哀メロ度は前作よりも高めの作品になっています。
というのも前作の反復フレーズを後退させて歌メロを強調しているので、
バラード風の作品が多くなっているのです。
この曲は”Heartbeat”や”Two Hands”に比べバラード風ではないものの、
マイナー調でタイトルを繰り返すところでは泣きが入っています。
でもこの曲の売りは反復フレーズのおかげで
とってもダンサブルな雰囲気を持っている点でしょう。
70年代のダンディズムを求めている御仁からすれば
ダンスミュージックなど噴飯ものかもしれませんが、
私なんかは(結果的に)新境地に挑戦したRobert Frippには
敬意を表したいと思ってしまいます。
                                   (2008/11/9) <ところ>


Two Hands / 2つの手

初めてメンバーが変わらなかった(爆)ある意味記念すべき作品「Beat」。
(でもいまいち評判は良くなかったよぉな記憶が・・・(-_-;))
個人的には上下3枚の中ではこのアルバムが好きなんだけど。(笑)
その中でもやはりこの曲。
この美しさ(←ベタな表現だけど。苦笑)が自分の中のクリムゾンであり、
こんな曲をやってくれるからずっと好きでいられたのだと思う。 
ボーカルはもちろん哀メロではあるが
同時に流れるバックがそれ以上にメロディアス!  <J>


Requiem

フリップが弾きまくる。
ただ弾きまくる。
しつこいくらいに弾きまくる。(爆)
この人(滝汗)、きっと一人でもこうやって弾いているんだろうな・・・  <J>


Beat (1982)


Three Of A Perfect Pair

またもや(笑)同じメンバーでのオリジナル3作目。
アルバム・タイトルでもある同曲はボーカル中心の
大変「聴きやすい」曲にして、メロウ。
独特の揺らぎを感じるBackも絶妙で個人的にはかなり好きなほうである。<J>


Sleepless




契約履行のために渋々作った3枚目から。
その割には良く出来ていると思いますが皆さんはどうでしょう?
出だしの硬質な音(チャップマンスティックかな?)がビンビンと響くところがイイですねぇ。
80年代のKing Crimsonは何となくひ弱なイメージもありますが、
このアルバムではこの曲をはじめとしてハードさを感じる部分があります。
”Red”や”Fracture”のような爆発力が無いのがちょっと残念ですが。。。
Adrian Belewのヴォーカルも大分安定してきた印象です。
Greg LakeやJohn Wettonに比べるとあまり上手いという感じはしませんが、
高音を多用するスタイルはダンスミュージック向き。
バラードは似合わないって評価は頷けます。
                                   (2008/11/9) <ところ>


Dig Me

陰鬱の極みのような前曲(←大好きなのだ)から間髪入れず始まる、
腸捻転を起こしそうなギターリフとヴォーカルがひじょ〜に冴えまくりだと思う。
スクラップとなった車が意思を持ち、自身の過去の栄光を回顧し助けを
請う歌詞が、何とも言えずドロドロしてて哀メロですよ。   <ゆーじ>


Three Of A Perfect Pair (1984)


Inner Garden I・II

なんだか知らないうちにクリムゾンからはラッパ隊が消えて
ギターはともかく、ベースとドラムが2人づついた。(爆) 
いわゆる「ダブル・トリオ」のスタジオ2作目だ。
ま、御大にはなにかお考えがあってのことだろうし、
私のような凡人には理解しようもないが(苦笑)、
あまり意味がないような気がしてならない。(^_^;)<ダブル・トリオ
で、フリップとブリューの「二人だけの世界風味(笑)」の
シンプルなこの曲が一番好きだったりする。(汗)  
短いけど美メロ&哀メロなのだ!(爆) <J>


 

Sex Sleep Eat Drink Dream

セックス、睡眠、飲み食い、夢・・・
人間の煩悩(笑)をとびきり上質に、メロディアスに表現している。 
パーカッションのリズムも素晴らしい。     <J>


THRAK (1995)


The ConstruKction of Light

複雑で奇怪なコードトーンを中心としたプログレ色の濃い前半部と
比較的聞きやすいボーカル入りの後半部による2部構成の曲。
前半部分ははまると病みつきになる不思議な音空間がありますが、
後半はまさに哀メロなパートでとっつき易く、流れるメロディは美しいです。 <にゅーめん>


FraKctured

ブラッフォードとはケンカして、レヴィンには逃げられ、
でもベースもドラムも一人づつ残っているから、ま、いっか〜♪と
フリップが思ったかどうかは知らないが(笑)、
ここでもバリバリ弾きまくっております。 
うん、元気でなによりだ。(爆) 
中でも私が好きなのはこの曲。 
息をのむ程のシーケンシャルなフレーズとそれに対応した
(御大が頑張ってるんだから、わしらもついてくぞ!って感じの)
残り(爆)のメンバーの絶妙なテクニックは圧巻。
特にドラムがかっこいいぞ!!    <J>


ConstruKction of Light (2000)


 

Eyes Wide Open

はったりなのか思いつきなのか、まるでちょっとあっちの世界(^_^;)に
行ってしまったかのような御大の言葉でいうと
「このアルバムでヌゥオヴォ・メタルを具体化することは出来た」らしい・・・(苦笑) 
おまけにクリムゾンはプログレッシヴ・ロックではないがプログレスではあると
言い出す始末。( ̄_ ̄|||) どよ〜ん
いまや彼の妄想癖(ファンの皆さんごめんなさい!)には、
熱心な信者さえも「やれやれ┐('〜`;)┌」と思ってるに違いないが(苦笑)、
もしかしたら本人は真面目に(爆)考えてのことなのかもしれないし、
それはそれでなんだか怖い気もする。(滝汗)

この曲は前年に発表した「Shoganai(しようがない)」というフザケたタイトルの
アルバムにも収録していて、それの別テイクらしい。(私は未聴<しょうがない笑)
確かに硬質な音もいい、ワインみたいな名前だろうが
演奏は上手いし(当たり前だーー)、ブリューはどんどん自分の世界作っていって
いまや立派なボーカリストになっている。(;´д`)トホホ 
でもでも、こういったしっとりと聴かせる曲こそが私を安心させるのだ。
特にボーカルの終盤のメロが「クリムゾンここにあり」と告げている。

・・・・ところでロバート・フリップ。今度はなにを妄想してくれるのだろう?(爆)
7年後を(笑)楽しみにしてるよっ!(^o^)丿     <J>                


The Power to Believe (2003)


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