GENESIS(Part II)





Undertow




「そして三人が残った」はなかなか良く出来たアルバムだと思います。
ピーガブの怪しげなヴォーカルとスティーヴの叙情的なギターを失ったら、
普通ならサウンドの核を失いバンドは失速してしまうところです。
ところがトニー・バンクスとマイク・ラザフォードの作曲能力で
水準以上のポップアルバムを創り上げてしまった。
もはやプログレとは言えないにしても、
その完成度は文句の付けられないものでしょう。
しかもアルバム全体を通して哀メロが満載とくれば、
哀メロファンは黙って見過ごす手は無いというものです。
"Follow You, Follow Me"を除けば
どの曲が良いかは人によって異なるものだと思います。
私が好きなのがメロウなこの曲だということに過ぎません。

                                 (2010/6/23) <ところ> 


Burning Rope

ピーガブが抜けて、ハケットくんまでいなくなって(大泣き)、
文字通り「そして3人が残った」ジェネシス・・・・
それをそのまんまアルバム・タイトルに使ったってあたり、
やるな( ̄ー ̄)とちょっとした感動。(笑)
泣きのギターが入ったドラマティックな構成。
サビのツイン・ボーカル部分がもぉ〜たまらない!(感涙) <J>


The Lady Lies/謎の女

これもメロディーの展開が凄いなぁ〜
転調につぐ転調・・・・( ̄~ ̄;) ウーン 素晴らしい〜 <J>


Follow You Follow Me




何故かプログレファンはこの曲を好まない人が多いようです。
そんなに悪い曲でしょうか。
私は"Your Own Special Way"や"Afterglow"とそれほど変わらないと思ってます。
結局はこの曲がアメリカ進出の足がかりになったことを
非難しているだけではないでしょうか。
そもそもこの曲自体単なるポップソングとは一線を画しています。
明らかにアルバムからは浮いた存在ではあることは否定できないにしても、
この曲独特の浮遊感は凡百のポップソングには見られないものです。
哀メロ満載のアルバム中の他曲とは異なって、
少し甘めのメロディが大衆迎合的と捉えられてしまったのなら
これほど悲劇的な誤解はないでしょう。

                                 (2010/6/23) <ところ> 


And Then There Were Three
    (1978)


Guide Vocal/導きの声

ジャケも内容もPOPに変身した「デューク」より。
あっけないくらいに短い曲なんだけど、妙に心に残る。 <J>


Please Don't Ask

別れた妻に、「元気なのかい?」とか、「子供達のことを思うと淋しくなる」とか、
未練たっぷりに話し掛ける中年男(←多分(^_^;))の哀愁に満ち満ちた曲。
フィルの声やイメージが哀しいくらいにハマっている。(苦笑)
曲自体はほんわかした優しい流れ。  <J>


Duke (1980)


Me and Virgil

タイトルどおりアナログ三面はライブで、
四面目はスタジオ録音盤のアルバム「スリー・サイド・ライブ」
(英国ではピーターゲイブルエル在籍時のライブ)の中の
スタジオ録音5作品のうちの一つ。
三人の共作ということで、出だしはフィル的なポップさで始まり、
中間部ではマイク的なギミックが展開され、そのあいだあいだと
全体をうまくまとめる調味料的にトニーの技が映える。
「アバカブ」の選曲から漏れた曲集そうだが、(苦笑)
かのアルバム作品と比較してもまったく遜色ない楽曲が並ぶ。
まぁ言われてみればちょいとラフな録音状態という感じはするが、
それがかえっていい味を出しているように思う。 <筑波のカエル>


Evidence of Autumn

キーボードのトニーバンクスの作。
フィル・コリンズいわく「いわゆる"ジェネシス"を
ジェネシスたらしめているのがトニー」という言葉どおり、
彼の「いわゆるトニー節」的作品。
とくにどこに書いてあったわけではないが、
「そして三人が残った」・・・and then there were three・・・という
アルバムタイトルからのさらなるモジリでつけたアルバムタイトルではないか?と
個人的に推測している。。。  <筑波のカエル>


Three Sides Live (1982)


Mama

ソンセドラム音がズシリと重く1曲目としては
衝撃的な曲ではなかろうか?
後半〜エンディングにフィルがママ、ママとシャウトする辺りは鳥肌ものだ。
PVもなんか怖い。(爆)    <J>


That's All

まさにアメリカ人好みのPOPさが受けて、シングルヒットした。
タイトなリズムも爽快で、日本でも結構流れていた。... <J>


Silver Rainbow

これもリズムが面白いね。どんどこどんどこ・・・
体全部使わなくても、あごだけ(爆)で充分ノレる。(苦笑)
3人だけでも、これだけ濃いサウンドが作れるんだ。
この次の収録曲のほうがそれなりにおしゃれで哀メロ入ってるけど
私はこっちのほうに惹かれてしまう。どんどこどんどこ・・・・ <J>


Genesis (1983)


Invisible Touch

すっかりポップになってしまった彼らの最上級の同名アルバムのタイトル曲。
これのどこが哀メロなの?と言われてしまいそうだが、
この曲にはちょっとした思い出があるのだ。
私は高校は商業だったのだが、気の合う仲間もいなくて
寂しい毎日を送っており、そのうち学校に行かなくなり
バイトばかりしていた。 (登校拒否ではない!!)
ところが年に1度の体育祭だけは楽しみであった。
ご存知のように商業は男子の数が少なく、フォーク・ダンスは
全学年の男子と3年の女子が行うことになっていたのだ。 
昔も今も無性にオンナ好きのイアラ君は
年に1度のこの日を本当に楽しみにしていたのだった。(自爆) 
さて我々が3年になっていよいよ同級生とダンスすることになった。
その時3曲分用意されていたのだが、そのうちの1曲が
このInvisible Touchだった訳である。 
ところがこの年は就職戦線に異常があり、
試験が通常より2ケ月も早まり、
会議の末この年の体育祭は中止となってしまったのだった。

憧れのあの子とダンスする夢は破れてしまった。(爆)
この曲を聴くと今でもその時の無念が甦ってくるのであった。 <イアラ>


Invisible Touch (1986)


No Son Of Mine




このアルバムが出た当時ちょうど中学生でした。
今思うと中学時代は楽しかったというイメージしか残っていません。
あの頃は私立の雰囲気に馴染めなくて登校拒否気味だったのが嘘みたいです。
今もそうですが当時も内向的な性格だった私は楽しみといえばラジオから流れてくる音楽でした。
よく通学の満員電車の行き帰りにJ-WAVEを聴いてたなぁ。
学校は土曜日まであったので日曜日のクリスさんのTOKIO HOT 100が待ち遠しかったものです。
ある日120分テープでエアチェックをしている最中にウトウトと居眠りをしてしまいました。
気が付くとテープはとっくに終わっていて上位曲を残すのみ。
仕方なく生で聴いていると流れ始めたのがこの曲。
陰鬱なメロディをバックにどこかで聴いた歌声が流れます。
「あれ、これPhil Collinsの声だなぁ」くらいにしか思わなかったのですが、
何より曲の良さが頭に残ります。
どうやらバンド名はGenesisらしい。
プログレが死語になっているような時代にGenesisなんてバンドは知る由もありません。
翌週うろ覚えのタイトルを頼りにCDを買ってみたら
ちょっと難しく感じたけれどやっぱり曲がそれぞれ良い。
特にこの曲は児童虐待を歌っていて甘いだけの邦楽の歌詞に飽きていた私には新鮮でした。
これをきっかけにプログレの世界にハマって行きました…
と行きたいところですが何故かこの時はGenesisにはこれ以上ハマりませんでした。

お金がなかったのも大きかったんでしょうけれど
やっぱり曲が難しく感じたんでしょうね…

                           (2009/5/26)  <ところ>                   


Driving The Last Spike






で、難しく感じていた曲の代表がこれです。
今はもちろんそんなことは思いませんが当時はこの曲の面白味が全くわかっていませんでした。
歌詞はイギリスの鉄道敷設で働く労働者の悲哀を歌っていますが
なんでそんなこと歌っているのかあの頃は理解できなかったなぁ。
CDを買ってテープにダビングして学校ではウォークマンで聴いていましたが
もちろん友達なんて殆ど居ないので独り寂しく聴いていたものです。
ある日ちょっと小金持ちのクラスメイトがポータブルCDプレイヤー
(おそらくSONY のディスクマン)を次々と他のクラスメイトに聴かせていたので
「何だろうな」と覗いてみると  なんとこのアルバムを薦めていたのでした。
何度も言いますがプログレなんて世間では死語になっている頃です。
それを洋楽もロクに聴いていないような中学生が他人にお薦めしている。
ちょっと感動しましたよ。それまでいけ好かない奴だなあと思っていた分。
自分と同じ趣味をコイツも持っているんだなぁと。
まあそれをきっかけに友人になったでもなくそれきりでしたが。
ただそんな彼は今や弁護士先生ですからねぇ。
なんか随分差が付いたなぁと思うとちょっと青春のほろ苦さを感じるというと ころでしょうか。
このアルバムを聴く度にそんなことを思い出してしまいます。

                          (2009/5/26)  <ところ>                


Hold On My Heart




Peter Gabriel時代には考えられなかったようなラヴバラード。
中学生の頃はまともに恋愛なんてしたことがなかったから
この歌詞の意味がいまいちわかっていませんでした。
まあ今でもよくわかりませんけどね。
ただこういうPhil Collisが好きそうな題材を持ってくるところが
プログレと一線を画しているところなんだろうなと感じます。
でも最近オヤジになってきたせいか結構この手の落ち着いた曲が好きになってきました。
プログレ時代のGenesisしか聴いたことのない人にも一度聴いてみて欲しいなぁ 。
今なら中古屋で安く手に入るんだしさ。

                          (2009/5/26)  <ところ>                


We Can't Dance (1991)


Calling All Stations




歴代の最高傑作かどうか、ガブリエル時代と比べてどうかは知らないし
知ろうとも思わないが、"コーリング・オール・ステーションズ"は良いアルバムである。

その証拠に、音に対するヴィジュアルに迷いがない。
真っ暗な空間の中に佇む一人の男。
その足下から放たれる、その生存を辛うじて示すような波紋…。
そしてページを開けば、グラサンと無精ひげで決めたド陰気なオーラを放つおっさん3人!
完璧ではないか。

そんなアルバムの世界観を余すところなく伝える役割を負い、
キッチリとその役を果たしているのが、アルバムの冒頭を飾るタイトル曲である。
人々の体を容赦なく蝕む黒い霧のようなキーボード、
人々の前途を容赦なく押し潰す絶望が宿るギターリフ、
そんなどうする術もない人々を容赦なく呑み込む大災厄が
間近に近づいていることを冷酷に知らせる、余震のようなドラム。
そんな中最後のSOS、最後の命乞い、最期の生命反応を切々と詠うヴォーカルは、
これまた容赦なく聴く者の胸を打つのである。

なのに、だ。国内盤CDのライナーに記された某評論家のコメントは
「一瞬ボン・ジョヴィかと思う、頭の悪い産業ロックのようなギターリフ…」。

この一言で、本作は日本での命脈を絶たれてしまった。
考えても見て欲しい。TVショッピングに出ていて、
業者が取り出す金魚運動マシンを見るなり
「バッカじゃないの!?誰が買うんだよこんなもん」と言うタレントがどこにいるだろう?
思えば、この頃から洋楽マスコミに対する不信感がふつふつと湧いてきたような気がする。
お陰様で、"プログレ"というジャンルに対する思い入れは、
気持ちいいぐらいに今の自分にはない。


ともかく、結論は一つだ。

ガブリエルも、コリンズも、ハケットも要らない。

レイ・ウィルソンを呼んでくれ!彼こそがジェネシスだ。
ただし、"プログレ・フェス"以外で。

                          (2010/6/25)  <fxhud402>  


Congo





それはまだ、新宿丸井の地下にヴァージン・メガストアの本拠があった頃のこと。
極楽とんぼだった頃の僕は、隔月くらいのペースでそこに通っていた。

ヴァージン・メガストア!その名前は憧れだった。
はじめて買った洋楽のCDであるジャン=ジャック・ゴールドマンの
湯川れい子さんによるライナーノートにこうあったからだ。
「パリの一角にあるヴァージン・メガストアには、本国フランスのものから
遠く日本のものまで、世界中から音楽が集められている…。」
あの頃、確かに外資系の輸入盤店は憧れだったのである。

そして、その黒で統一された広大な空間の一角に"プログレ"コーナーはあった。
その日、僕はワールドミュージックのコーナーに用があったのだが、
あとで行こうと思っていたのでチラとそちらの方に目を遣った。

するとそこには、いかにもそっち系のマニアらしい二人の若者がいた。
二人は連れ合いのようで、何かを話し込んでいるようだった。

その時、店内に鳴り響いていたちょっと陰鬱なロックに良く言えば鮮やか、
悪く言えば素っ頓狂なシンセ・ブラスが割って入ったのである。
と同時に、先述の二人は顔を見合わせ、「…な!」とばかりに、
流れている曲を小馬鹿にするように笑ったのだ。
彼らはこの曲の正体をとっくに知っているようだった。
程なく、場内アナウンスがこれが新しいヴォーカルを入れた
ジェネシスの新曲であることを告げた…。


以来10余年、この曲とアルバムに対する世間の評価は、
この二人の態度にほぼ集約されるのではないか。
きっとそれで正しいのだろう。

しかし、僕にとってはこのアルバムが本当の意味でリアルタイムで聴けた
唯一の彼等のアルバムである。
正確には最初に聞いたのは「インビジブル・タッチ」だけれど、
あれは僕の中ではノエビアのCMソングだし、
続く「ノー・サン・オブ・マイン」はずっとフィル・コリンズのソロだと思い込んでいた。
歴代のアルバムで最高傑作は「デューク」だと思うけど、
思い入れではこのアルバムをおいて他にない。

「コンゴ」について、分析も論評もしたくない。
あのしつこいぐらいに続くトライバルなイントロを破って、
唐突に始まるあの陰気な音世界。
それだけでもう充分である。
歌詞に意味なんてあってたまるか!
この音、このバンドこそが僕にとってのジェネシス。
数年前の"再結成"はまやかしだ……。

                          (2009/6/25)  <fxhud402>                


Calling All Stations (2007)


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