Death of Samantha/サマンサの死
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ビートルズの関連の人脈では常にヒール役のヨーコ・オノ。 最近では亡くなった夫を金儲けに利用しているとか、 勝手にイメージ戦略をしているとか、散々な言われようです。 ただアーティストとしては再評価されつつあるようですね。 ヨーコ・オノ再評価の流れの中で、とくに聴いていただきたいのが 1972年発表のアルバム「無限の大宇宙」で、 この時代のロックが好きな人なら好意的に受け入れられるサウンドだと思います。 ここには例の金きり声もなければ、SEXをイメージさせる喘ぎ声もありません。 日本人が持つ独自のメロディと70年代洋楽が融合した ロック・ミュージックがそこにあります。 とくにこの「サマンサの死」は、アラフォー女性の心の内を明かすようなアダルトな雰囲気で、 世間から袋叩きにあっていたヨーコの、ふと見せる女の弱さがあるような気がします。 ちなみに、この曲には別バージョンがあり、そちらもっとアコギとメロトロンを中心とした 大人しいアレンジになってます。 (2009/8/4) <にゅーめん> |
I Want My Love to Rest Tonight/今宵、彼に安らぎを
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ヨーコ・オノの最高傑作といわれる2枚組3rdアルバムからです。 それまで非常に前衛的なノイズ・ミュージックや過激な奇行パフォーマンスを 続けていた彼女ですが、このアルバムでは普通にロックをやってます。 それも驚くほど普通にいい曲を作っていて(全曲ヨーコの作詞作曲)、 夫の援助 なしでも充分やっていけるレベルにあると思います。 ただ、嫌われ者の彼女は、そのイメージだけで 多くの人に聴いてもらうことはなかったようですが。 さてこの曲ですが、アダルトな雰囲気のスロー・ナンバーで、 夫の作る音楽よりも大人びた味わいに満ちています。 バックを固めるエレファンツ・メモリー・バンドの演奏も手堅く、 奇抜なところの全くない落ち着いた演奏に徹しています。 これを聴く限り、この頃のヨーコの英語の発音はまだまだ「日本語英語」なのですが、 これが微妙な味になっている気がするのでした。 (2009/8/4) <にゅーめん> |
Approximately Infinite Universe (1972) |
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