VAN DER GRAAF GENERATOR (Part II)





Every Bloody Emperor




この曲自体は2005年にHugh BantonとDavid Jacksonが復帰して作られた
"Present"に収められていたもので、このアルバムに入っているのは
ロンドンで行われたRoyal Festival Hallでの模様を収録したものです。
本来はスタジオ盤を紹介したいところですが、
"Present"はその殆どがCC(コピーコントロール)CDで
通常のCDはディスク・ユニオンで少数流通したものに限られています。
個人的には製造物責任を放棄したようなCCCDは人に薦めたくないので、
敢えてこのライヴ盤をお薦めしておきます。
再々結成後のアルバムである"Present"の一曲目に入っていたこの曲は、
現在のVDGGを代表する曲です。
曲調はアルバム"Still Life"の延長線上にあるようなもので、
聴き易いメロディとHammillのヴォーカルを強調するようなアレンジで構成されています。
このライヴではスタジオ盤や他のライヴで見られるようなイントロのキーボードがなく、
その分だけHammillのヴォーカルがより強調されています。
"Present"発表の数年前まで心臓病で倒れていたとは思えないほどの力強い歌声と
久しぶりのライヴとは思えないほど息の合ったアンサンブルは流石といったところ。

                            (2011/3/6)  <tokoro>


Real Time (2007)


Over the Hill




まさかの再々結成後アルバム第二弾から。
2008年なのに何故か前作"Present"よりも古臭い感じがするのは私だけでしょうか。
David Jacksonの不参加で音の厚みが薄くなっているので
致し方ない面はあるのかもしれませんが。
それでも購入者のレビューでの評価が妙に高いのが気になってしまいます。
私はあくまでハミルファン向けと申し上げておきます。
さてこの曲は10分を超える大曲でアルバムの中では最も印象深い曲。
奇妙なイントロといい、複雑な展開といい、
如何にもVDGGらしい、そしてハミルらしい曲です。

                           (2011/3/6)  <tokoro>



Trisector (2008) 


Your Time Starts Now




3年ぶりの新作アルバムの冒頭に収められた曲から。
ファンとしては2005年時の再結成以降3年ごとに新作が発表され、
バンドがパーマネントなものとして活動を行っていることに素直に嬉しいと思います。

さて今度の新作アルバムに対しては「ハミルのソロと変わらんじゃないか」という批
判もあるようですが、ではVDGGとハミルのソロとの明確な違いは何か?
答えられる人は多くないのではないかと思います。
私は"Godbluff"以降ハミルのソロとバンドとの違いは
基本点に存在しないものと考えています。
せいぜい違いがあるとすればハミル以外のメンバーが存在していることだったと言えますが、
それも前作"Trisector"でデヴィッド・ジャクソンが不参加だったことで
サウンド面でも大きな違いはなくなったと言えるでしょう。

前作に続いて3人体制で作られた本作については
「90年代のデヴィッド・ボウイっぽい」と評されているようです。
確かにそんな感じもしますし、
80年代のキング・クリムゾンや90年代のピーター・ガブリエルのようなサウンドとも感じます。
こうした印象は先ほどの「ハミルのソロと同じ」という批判とつながるところもあり、
前作と比べると随分聴き易いポップな音で作られたアルバムだと言えます。
ただポップで悪いかといえばそうでなく、3人体制で初挑戦した前作よりも
遥かに音作りに小慣れてきたことによるものだと言えるでしょう。

比較的ポップな曲が多い中でかつてのような重厚さと静謐さを備えたこの曲は、
名盤"Still Life"に収められていた"Pilgrims"を彷彿とさせます。
デヴィッド・ジャクソンが不参加の分、ヒュー・バントンのオルガンが実に印象的。
あのパイプオルガン風の音を聞くだけでVDGGという雰囲気が伝わります。
曲を短くして前作のような不必要な要素を全て省いてしまったのが
良い結果を生んだという見本のような曲です。

                             (2011/5/23)  <tokoro>


Mathematics




数学、というと苦手な方って多いんじゃないでしょうか。
私も苦手な一人だったんですけれども、
数年前に資格を取ったときに三角関数とか勉強しなおして
いくらかは面白さが分かったような気がします。
でも奥深いところまで分かるようになるには
それこそ小学生の算数くらいから積み重ねないとダメなようですね。

さてそんな奥深い数学をタイトルとした曲。
流石はマンチェスター大学で理系を専攻していたハミルだけのことはあります。
はっきりいって歌詞はチンプンカンプンです。
サウンドは打ち込みのイントロからシンプルなピアノソロ、
オルガンと力強いヴォーカルで構成され、意外なほどVDGGらしい曲です。


                             (2011/5/23)  <tokoro>


A Grounding In Numbers (2011)



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