SCATMAN JOHN




Everyday

一世を風靡したスキャットおじさんが99年にひっそりとリリースした
3rdアルバム"Take your time"に収録されていた曲です。
一聴しただけではこの曲、ありふれたダンス・ポップでしかありません。
女性コーラスが軽快に引っ張るハッピー・チューンです。

しかし、このアルバムを語る上で忘れてはいけない要素があります。

そうです。今作はスキャットおじさんの遺作なのです。

このアルバムがリリースされた1999年の末、癌に侵されたスキャットマン・ジョンこと
ジョン・ラーキン氏はLAの自宅でひっそりと息を引き取ります。
また、前作にあたる2nd"Everybody jam!"から今作までの間には、
中間に映画に提供したシングル"Scatmanbo"を挟むものの、
まる二年ものブランクが開いています。
そして、2ndまでの馬車馬のようなプロモーションが嘘のように、
その間彼がマスコミに露出することはほとんどなかった。
この3rdのリリースに関しても同じで、CDだけがぽつねんとお店の陳列棚に
突っ込まれていたのを覚えています。

もうお分かりでしょう。
このアルバムを制作している時点で、彼はもう自分に残された時間がないことを悟り、
人生最後のショウをCDに収めたのです。
実際体調が良くなかったのでしょう、自らの名義のアルバムにもかかわらず、
曲の中での彼の受け持つパートは少な目です。
ほとんどの曲は女性コーラスがリードのメロディを歌い、
そこに彼がスキャットとラップで絡む...globeのマーク・パンサーのような状態です。
終始スキャットとラップで押し通す形でなくなった結果、
前二作と比べて聴き易いアルバムになっているのが、なんとも皮肉です。

そんな中、彼は自分に起こったことを殊更に強調するわけでもなく、
淡々と感情を歌詞に滲ませていきます。
しかし、アルバムも終盤にさしかかったこの曲で、ポロッと真相を暴露するのです。
ちょっと抜粋してみます。

通りを踊り回れば/僕の評判はかますびしいけど/きれいなもんさ/
どういうことか分かるだろう/僕の目は夢見がちで/ときどき泣き出したくなる/
Girl,君がそばにいてくれなきゃだめなんだ(以下サビ。女性コーラスが歌う)
私には毎日あなたの愛が必要なのに/あなたは消え去ろうとしている/
毎日 なんて言えばいいの/いなくならないでほしいのに/
Hay you la la la/Ba da ba barp barp by ya barp/
本当なのかな 毎日あなたがほしい...

この曲の後に続く(「ゴスペル・トレイン」のコーラスをフィーチャーした)
"Nighttrain"で彼のショウは幕を閉じます。
さらに続く"Scatmanbo"は、アンコールでしょう。
一人でも多くの人にこのカーテンコールに立ち会ってもらいたいと思うのです。


あえて僕は、彼のことを「世紀末のジム・クロウチ」と呼びたい。 <fxhud402>


Take your time 1999年



                   

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