PETER GABRIEL





Here Comes the Flood




1977年に出たピーガブのソロデビュー作(タイトルが無いんだよなこれ)のラストナンバー。
大げさなアレンジが哀メロに相応しくもあり、あるいは雰囲気を損ねるところもありますが
とにかくメロディーは彼の作品の中でも1,2を争う哀メロソングです。

しかしこの曲の肝は歌詞。
ノアの箱舟におけるあの洪水と最後の審判なんて如何にもキリスト教の説教みたいですが、
私たち日本人にとってはちょっと違ったニュアンスを感じるのです。
地震・火事・台風などの災害に見舞われやすい日本では
洪水は古いものを押し流してそこに新しいものを作り上げるというイメージがあります。
そう考えると単に一直線に物事が進んでいくという虚無的なイメージではなく
破壊と再生というカタルシスをこの歌詞からは感じ取れるのです。

そこに演劇的なステージが上手なピーガブの力強い歌唱。
魂が洗われる〜。
やはり彼の代表曲は”Sledgehammer”ではなくこの曲なのです。
                             (2008/5/31) <ところ>



Peter Gabriel (1977)


The Barry Williams Show




Peter Gabrielの投稿を書く際にアルバムを探してみたら
何故だか1stとこのアルバムの間のCDがごっそりと無くなっていた。
おかしいと思っていたら引越しの際に兄様が売払ってしまったのだと言う。
一言声を掛けてくれよぉ〜。

とりあえず現時点での最新作である”Up”からこの曲を取り上げてみました。
当時洋楽番組を見ていた人ならおそらく見たことがあるであろう悪趣味なPV 。
ひねくれポップ好きな私は映像を見て直ぐCDを買いに行きました。
アルバムは当時の技術を使って作られていたこともあってかなり現代的でしたが、
全体の雰囲気は難解です。
プログレがすっかり死語になってしまっても
含蓄のある曲は作れるのだなあと感心したものです。
この曲はもろにマイナー調であったり壮大だったりする他の曲に比べると意外とシンプルです。
歌詞は視聴者参加型の不幸自慢合戦という色んな意味でグロテスクなものなのに
曲調は変にノリノリで明るかったりします。
この一筋縄でいかないあたりが現代のプログレといったところでしょうか。
                               (2008/11/20) <ところ> 


Up (2002)



Peter Gabriel Official HP




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