MOTT THE HOOPLE





All the Young Dudes/すべての若き野郎ども

始めてこのサイトにやって来たとき、正直この曲が
リストアップされていないことが不思議だった。
でもそのうち誰かが投稿するよね、と高をくくっていた...。が、
世の中はそんな甘いものではないことをほとほと思い知らされた。
だって、誰も投稿しないんだもん。というわけで行きます。

何はなくともこの曲はイントロだろう。
ミック・ラルフスのギターがこれでもかと歌い上げる
もう「ロォォォォッッック!!」としか表現しようのない。
しかしその実態はピアノ弾き語りのバラードなのだ。
しかもどことなく、いや芬々(ふんぷん)と「終わり」の空気が漂う。

しかもその語り部であるイアン・ハンターのヴォーカルが、また下手なのだ。
実際、聞くに堪えないメロメロな状態のライヴが収録されたブートを
いくつも聞いたことがある。
確かこの人ってモットに入った時点でもう10年選手だったよね!?
彼らのライヴは常に暴動と縁が切れなかったそうだが、
そのほとんどは金返せ暴動だったんじゃなかろうか。
バンドの演奏だって負けてない。
特にリズム隊はボコボコ、ドタバタとダサさ一直線である。
苦しげなサビのコーラスに至っては悲壮感さえ漂ってくる。
最後の自嘲に満ちたハンターの一人芝居も痛々しい。

しかし、だからこそ良かったのだ。
ご存知の通り、この曲はバンドが自前で書いたものではなく
デヴィッド・ボウイが提供したものだ。
実際ヴォーカルだけボウイが歌っている音源も発掘されている。
が、地球に落ちてきた王子様の歌ではこれはない。
全盛期のロバート・プラント?もっての外だ。
このうだつの上がらぬ汗かきべそかきロックンロール・バンドが歌ったからこそ
この曲は生きた。
そこを見抜いたボウイはさすがだと思う。
この曲を聴いて気に入ったら、ぜひ彼らがここに至るまでの
アイランド・レーベル時代の音源も聴いてみて欲しい。
その「とってもいかしたイモ・バンド」ぶりに痺れるはずである。 <fxhud402>


All the Young Dudes (1972)


Roll Away the Stone

今(もうじき2006年)から30年以上も前の話。
中学2年の頃か。友人にこのバンドのファンがおり、
「ロックンロール黄金時代」というアルバムを借りた。
印象に残ったのが、この「ROLL AWAY THE STONE」という曲。
エレキギターの音ってこんなに綺麗なの?って
たぶん、初めて思わされた記憶がある。衝撃だった。
イントロからいきなり聞かされる、極めて美しい、
泣きのメロディラインに圧倒される。
当時のMOTTは大御所で、名前だけはあちこちで目にしてた。
イアン・ハンターというカリスマ・ミュージシャンの名前も。
その後、出たばかりのアルバム『クイーンU」/クイーン』の
ライナーノーツに「クイーンはMOTT THE HOOPLEの前座として
各地をツアーし…」という記述があり、
「あ、俺が今聴いてる『クイーン』というバンドは、
 あのMOTT THE HOOPLEの前座バンドなんだ。
 あんな有名なバンドの前座をする位なんだから
 クイーンってのは大したもんだな。」
と妙に納得したのをよく覚えている。
「ROLL AWAY THE STONE」は、クイーンUの
『サイドブラック:頭から3曲』と並んで、30年間、
私の頭にコビリついて離れない名曲のひとつ、であります。 <喜楽院>


The Hoople (1974)



Mott The Hoople Official HP


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