MANFRED MANN’S EARTH BAND





Blinded by the Light/光に目もくらみ
  

過去と現在、または国内と海外で極端に評価が違うアーティストは多いが、
その中でもちょっと変わっているのがマンフレッド・マンだと思う。
彼等の場合、1960年代の活動と70年代にアース・バンドを
結成してからの扱いが極端に違うのだ。
60年代のマンフレッド・マンはちょっとインテリを気取りたい向きの
60's好きにとってまさに象徴であり、ピチカート・ファイヴの小西さんはもちろん、
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」にまで強い影響を与えている、
いわば「スノッブの権化」だ。
一方アース・バンドはというと、まったくと言っていいほど紹介されていない。
「抹殺」されているといっていいと思う。
ワーナーに移籍してからも別種のファンを掴んだシカゴや、
キャリア全体にわたって地味なムーディ・ブルースなどの面々とは
比べようのない落差である。

これは一体どういうことなのだろう?
そんな評価とは裏腹に、マン氏の方法論はまったく変わっていない。
地元の南アフリカでクラシックのピアニストとして頭角を現し、
留学先のロイヤル・アカデミーでジャズに開眼した彼は
とにもかくにも「解釈のヒト」だ。
素晴らしいメロディ・メイカーであるにもかかわらず、
それを他人の曲のアレンジのために使い、見事に換骨奪胎してしまう。
それが「ビートルズが自分で曲を書いて表現することをおしえてくれたんだ!」と
目を輝かせるロック世代の日本人には理解できなかったのかも知れない。
「60年代から現在に至るまで、マンフレッド・マンは音楽界に寄生し続けている」と
書かれているのも見たことがある。

が、そんなロック界の冬虫夏草の「アレンジ道」がひとつの完成を見たのが
本曲「ブラインデッド・バイ・ザ・ライト(光に目もくらみ)」だろう。
リズミカル且つクールに叩き付けられるピアノを皮切りに、
ブルース・スプリングスティーンの初期のナンバーが
透明感あふれるシンセサイザーと伸びやかに鳴くギター、
そして新加入のヴォーカル、クリス・トンプソンの迫力の歌声...
その他生の弦や女性コーラスがあるべき場所にあるべき形で配され、
親しみやすくゴージャスに生まれ変わっている。
オリジナルのディラン直系の地味さは微塵もなく、また従来のアース・バンドに
あった重苦しさからも開放された、まさに職人マンの面目躍如、
「産業ロック」の時代の幕開けを告げた一曲といえよう。
ビルボードの一位をかっさらうのも当然というわけだ。 <fxhud402>


The Roaring Silence (1976)


California
  

「Blinded by the Light」って、ボス(ブルース・スプリングスティーン)のナンバーであるが、
この曲の素晴らしさは、タイトルからして韻を踏んでいる素晴らしい歌詞にあると思う。
このボスの原石を、MANFRED MANの素晴らしいアレンジによって
ダイアモンドの輝きを放つ名曲として全米トップ1にした功績は褒め称えるべきだ。
しかし、哀メロとして1曲推薦するならば、わたしは「Califonia」を推薦する。
イントロからAメロにかけて、まさにカルフォルニアをイメージさせる曲である。
しかし、これが中間部のギターソロとなるとツウィンギターでやりたい放題弾きまくっている。
特に最初のソロを弾く枯れたストラトの音は絶品だ。
で、アウトロでは、MANFRED MANの弾きまくる哀愁のキーボード炸裂である。
カルフォルニアの青い空、乾いた風が根底にあるものの、そこは、
MANFRED MANのアレンジの妙で一筋縄ではいかないカルフォルニアがそこにある。
圧倒的に「Blinded by the Light」の知名度が高いがゆえに、
この曲は幻の名曲扱いされているゆえ、
是非、哀メロ愛好家のあなたに聞いて欲しいと思う。 <KOSS>


watch (1978)



Manfred Mann's Earth Band Official HP


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