KRAFTWERK





Radioactivity




哀メロファンでもロック好きな人はテクノやダンスポップなんて
あまり聴かないのかもしれない。
逆にテクノファンはかつて80年代にライヴでプログレなんかを演るバンドが登場すると
物凄いブーイングを浴びせたりしたらしい。
個人的にはそういうジャンルにこだわって聴かず嫌いになるのは勿体無いと思 うのです。
クラシックでもジャズでもカントリーでもヒップホップでも演歌でも
音楽はどこか繋がっていると常々感じます。
クラフトワークはプログレっぽいジャーマンロックからテクノへと変貌を遂げたグループ。
ダンスポップとプログレが好きな私にはど真ん中ストライクに来る音です。
クラフトワークといえば「アウトバーン」が有名ですが
この5作目はようやくテクノポップらしくなってきたかなと感じられる作品です。
アルバムと微妙に異なるこの曲のタイトルは
放射能とラジオのダブルミーニングとなっています。
ガイガーカウンターを思わせるバスドラや電子音に続いて
「プシュー」と危なそうな音も聞こえてきて放射能漏れを思わせます。
お経のごとき呟きと淡々と流れるアナログシンセは正に沈黙の世界。
ミックスによって歌詞が異なるところも面白いところです。
                             (2008/12/10) <ところ>



Radio-Activity (1975)


Europe Endless




ファンの中でも人気のあるアルバムといえばこのアルバムから
「コンピューター・ワールド」辺りまでではないかと思います。
前作に比べてもかなり聴きやすくテクノポップの傑作と言える一枚です。
前作に続きコンセプトアルバムとなっていますが
哀メロ的には1曲目のこの曲から聴いてみましょう。
何となくデジタルな感じのイントロは全て手弾き。
まだシーケンサーなんて無かったんですね。
メロディはヨーロッパ超特急のコンセプトに合わせた明るくゆったりとしたもの。
タイトルの通りエンドレスな微睡み状態に陥ってしまいそうな作品です。
                               (2008/12/10) <ところ> 


Showroom Dummies




訳せば「マネキン」。
ああ、スーパーに居る売り子さんのことね。
時々凄く可愛い子が居たりしてドキドキしちゃうんだよなあ。
それはマネキンさんだろって?いいじゃない。
モテナイ男の密かな愉しみなん だから。
この曲で歌われているのはショーウインドウの中の人形のこと。
スターシップの曲が主題歌に使われた例の映画みたいなものですよ。
こちらは曲が不気味ですけどね。
ガラスぶち破ってディスコに行くなんてどんなホラー映画なんだ。
歌詞に比べるとPVはオトボケです。
あのカクカクっぷりが後の「ロボット」に生かされます。
音のほうは現在のテクノと比べると随分シンプルですが、それがクラフトワークの個性。
敢えて音数が少なくしたほうが無機質な感じがするでしょ。
                               (2008/12/10) <ところ> 


Trans-Europe Express (1977)


The Robots




私がクラフトワークのアルバムを一枚だけ薦めるとしたらこの「人間解体」を選びます。
とりあえず日本全国の哀メロファンは一家に一枚常備しておくべき作品です。
全編かつて人類が描いた近未来風の音がここにあります。
しかも全曲哀メロ。 まずは「ロボット」。
カレル・チャペックの小説にインスパイアされたんですかね。

PVが「マネキン」に続いて秀逸です。
あの気持ち悪さが最高です。
前作が暢気に旅行だったのに対して急に歌詞のテーマが重めです。
歌詞にロシア語が入ってます。
学生時代をどうしても思い出すなあ。
第2外国語以外に露語を履修していた私はやはり物好きだったんでしょうね。
「Я」って「ヤ」って発音するんだっけ?
確か第一人称の「私」って意味だったような気がしたな。
音楽の話しろって?
別に良いじゃない。聴けばわかるんだから。
                               (2008/12/10) <ところ> 


Spacelab




2曲目は「宇宙実験室」。「2001年宇宙の旅」ですか?
でもそれならデヴィッド・ボウイの"Space Oddity"か
ピンク・フロイドの"Us And Them" のほうが似合ってるかもしれないなあ。
え?ボウイはともかくフロイドは関係ないだろって?
いや"Us And Them"を聴きながら「2001年宇宙の旅」を観ると
良い感じにトリップできるって噂ですよ。
この曲の話をしろって?
うーん。イントロはゲームのワープ音風。
直ぐ後に流れるメロディが所謂宇宙旅行の雰囲気を出しているところです。
ヴォコーダーのタイトルコールなんかも入ってますが基本はシンプル。
でもそれが心地良い。テクノの古典です。
                               (2008/12/10) <ところ> 


Metropolis




YMOの曲に「テクノポリス」というのがありますが、
あれは当時の東京を表現していたんですかね。
歌詞にも入っているし。
他方クラフトワークが表現しているのは架空の未来都市でしょうか。
凄くレトロな未来都市を想像させます。
古い映画に出てくるあのイメージです 。
「テクノポリス」がスピード感溢れる急速に変わりつつある東京を表現しているのだとすれば、
こちらはどこか時が止まったような人間味を感じさせない
ある種悪夢の未来都市を感じさせます。
「テクノポリス」に比べればシンプルですが、
そこがテクノの古典と言われる所以と言えましょう。
                               (2008/12/10) <ところ> 


The Model




それまでの無機質な曲に比べると随分生々しいなコイツは。
シンプルであるという基本は変わらないのですがなかなか官能的なメロディです。
You Tubeで見たゾンビーズの"Time Of The Season"のPVに雰囲気が似ている所為でしょうか。
そういえばこの曲のPVも古い時代のモデルさんの映像を使っています。
クラフトワークにしちゃあ、お洒落なPVじゃないの。
歌詞が軟派なところも良いよね。
堅苦しいだけじゃ詰まらないのよ。
おバカも出来なきゃ世の中渡っていけないのです。
今の教育はそこのところを忘れているんだろうね。
                               (2008/12/10) <ところ> 


The Man Machine (1977)


Computer World




前作に負けず劣らず良く出来たアルバムです。
どうせ興味の無い人は「電卓」しか知らないんでしょうけど。
哀メロ的には「電卓」はあまり心惹かれません。
それよりもこのアルバムでは「コンピューター」と名の付く曲が哀メロなのです。
まずはこの「コンピューターワールド」。
「2」も収録されていますがおまけみたいなものです。
イントロからのノリの良いビートに続いてサビにもなっているメロディが流れます。

延々続くこの繰り返しが独特の怪しさを生み出しています。
歌詞が英語と独語とで大分異なっているらしく
独語は情報社会への警鐘とも取れる内容になっています。
                               (2008/12/10) <ところ> 


Computer Love




イントロからなかなかラヴリーな哀メロが流れる作品。
彼らの特色ともいえるシンプルなアレンジとメロディの良さが
発揮されているからこそ作れた曲でしょう。
前作に比べ明確なテーマが無いにもかかわらず
これだけの日本人の心を射抜くメロディを作れるのは流石としか言いようがありません。
歌詞はある意味で現代人の寂しい心を表しているのでしょう。
インターネットなど無い時代に書かれたものであることも興味深い。
テクノポップのバラードとしては一級品ですが
相変わらずヴォーカルはお経。。。
                               (2008/12/10) <ところ> 


Computer World (1981)


Telephone Call




交通事故に遭ってしまったラルフ・ヒュッター復帰後、
未完成になっていたアルバムに手を加えて発表された”Electric Cafe”。
当時は「ちょっと時代遅れなんじゃない?」と揶揄されたらしいですが、
今聴くとそれほど古びた印象はありません。
ただ当時似たような音楽を作る人が増えてきて
新鮮味はすっかり薄れていたのかもしれません。
クラフトワークの独自性という点が弱く感じられるところもあり、
若干哀メロ度が下がった感じを受けるのが残念。
「電話が繋がらないよ〜」というこの曲は「モデル」をアップテンポにしたよ うな作品です。
ヴォーカルを脱退したカール・バルトスが務めていて、
「あれ?ラルフより上手いんじゃないかな・・・」と思わせてくれます。
これまた「モデル」風のモノクロPVが渋い。
                               (2008/12/10) <ところ> 


Sex Object




この歌詞は何でしょうね。
真正面から捉えてしまうとちょっと卑猥。
人気者になってしまった自分自身に対する嫌悪なんでしょうか。
歌詞はともかく音のほうはストリングスをサンプリングするなど、
「電子音しかない野郎だと思うなよ」という主張が見られて面白い。
テクノというとどうしても電子音のイメージが強くなってしまいますが、
このストリングスはかなり趣味が良いです。
後半のビートもサンプラーというより生音に近い感触で 単純にデジタル化という
時代の流れに乗っかっている訳では無いのだというこ とがわかります。
                               (2008/12/10) <ところ> 


Electric Cafe (1986)



Kraftwerk Official HP




SEO [PR] ギフト 音楽配信 コンサート情報 わけあり商品 無料レンタルサーバー