THE HUMAN LEAGUE





Circus Of Death




「あれ、兄貴こんなアルバム持ってたっけ?」
「ああ、それ寮から逃げ出した奴が只でくれたんだ」
ある日、未だに整理出来ない引越し荷物を漁っていると
ヒューマン・リーグのアルバムがゴロゴロ出てきた。
そこで兄に事情を聞いてみると上記のような答えが返ってきた。
これは儲けた。
すっかり嬉しくなって早速プレイヤーに掛けてみた。すると、
「お兄さん。これ音が出ないんだけど」
「そう?CDが逝かれているんじゃない?」
どうやらCDを密着させ、しかも横置きにしておいたせいで盤面が痛んでしまったらしい。
嗚呼勿体無い。しかも、
「これ、スリーブ無いの?」
「寮から逃げ出す奴がそんなもん置いていく訳無いだろ」
そうでしたね。
新入社員の98%が1年目で退社するような会社から出て行く人にそんな余裕ある訳が無い。
まあ只で貰ったものだし全く聴けないということでも無い様だし良しとしましょう。
とりあえずCDのレーベル面から探ってみるとなんだか随分古い時代のアルバムが入ってます。
"Dare"くらいからは聴いたことがありますがこんな古いのは流石に聴いたことがありません。
でもどの曲も気分が盛り上がるところで音が飛んでしまう。
こんなときはYou Tubeで検索してしまおう。
すると出るわ出るわ。皆ヒューマン・リーグが好きなんですね。
メロディはマイナー調でKraftwerkの"Radio-Activity"辺りの音に似ています。
テンポが今時の曲に比べるとかなりゆっくりなのでダンスミュージックというよりは
テクノポップと言ったほうが良いのでしょう。
メロディだけだとどうという事はないんですが、
フィル・オーキーの声が加わると曲の怪しい雰囲気が増幅されます。
"Dare"以降しか聴いたことの無い人も一度は挑戦しても損はないと思います。
                              (2008/12/4) <ところ>


Empire State Human




こちらも例によってYou Tubeによってようやく通しで聴けた曲で す。
相変わらずマイナー調ですがバックのビート音がファンキーな感じです。
"Dare"以降にあるような女性ヴォーカルが加わらないとフィルの声をもってしてもかなり地味です。
淡々とした展開がやっぱりKraftwerk風。
                             (2008/12/4) <ところ>



Reproduction (1979)


Do or Die




ヒューマン・リーグといえばこのアルバムを思い浮かべる人が多 いでしょう。
日本で紹介されたのがこのアルバムからというのが理由らしいですね。
私もとっくに生まれていましたが流石にリアルタイムでは覚えていません。
"Reproduction"と比べるとかなり聴きやすくなった印象はあります。
そのこともあってフィル・オーキーは旧来のファンに嫌われているようですが、
ダンスミュージックファンには路線変更は歓迎すべき変化と言えます。
それに従来の路線ではKraftwerk風というイメージは払拭できないような気がします。
この曲では中国風なメロディにフィルと女性ヴォーカルが絡むという
当時では流行の路線を採用しています。
今聴くと懐かしいというよりもチープな印象を受けますが、
この華やかさがないと売れない時代だったんでしょうね。
                                  (2008/12/4) <ところ>   


Don't You Want Me




邦題は「愛の残り火」。リアルタイムでは聴いているはずはないんですが、
何故か聴いたことのあるメロディです。
おそらく多くのカヴァーがあるためなのでしょうけれど、
オリジナルを聴いても耳から離れない魅力があります。
情けない歌詞でも有名ですが
効果的に男性と女性のヴォーカルを使いわけている点もオリジナルの魅力でしょう。
ダンスミュージック好きの人が聴くと80年代のダンスミュージックの音が
この時点で既に出来上がっていることに気づくかと思います。
私などは80年代のPet Shop Boysの音と良く似ていて
この頃は何年経っても進歩がなかったんだなあと感じてしまいました。
                                  (2008/12/4) <ところ>   


Dare (1981)


Lebanon




"Dare"と"Crash"に挟まれてどうにも存在感が無いアルバムですが、
なかなかの佳曲揃いです。
この曲はベース音で始まるなどロックテイストが強く,
80年代ロックと言っても分からないんじゃないでしょうか。
単なるテクノシンセに留まらずに流行りの音を取り入れていこうとした姿勢は
もっと評価されても良いような気がします。
ところでこのアルバムって今でも入手できるんでしょうか?
                                 (2008/10/2) <ところ>      


Hysteria (1984)


Human




ヒューマン・リーグといえば"Don't You Want Me"かこの曲を思い浮かべる人が多いはず。
私はというとこの曲のイメージが強いです。
80年代の洋楽番組といえば小林克也さんのベストヒットUSAという人は多いかと思いますが、
幼少から埼玉で暮らす私はテレビ神奈川(TVK)のSony Music TVをよく見て いました。
オープニングで外国人の女性がアニメーションの音符を手に取るシーンが懐かしく思い出されます。
あの頃はPVを只で流すことが出来たらしい。
3時間近い長さの番組だったので何時の間にか寝てしまうことも多かった。
そんな思い出の番組で流れたのがこの曲でした。
"Don't You Want Me"は番組が始まる前に発表された曲だったので
リアルタイムで聴いた記憶が無いんです。
アルバムのプロデュースはジャム&ルイスでジャネット・ジャクソンの楽曲を手掛けた二人組み。
哀愁漂うバラードを作るのが得意なプロデューサーというイメージそのままに
この曲もロマンチックなバラードに仕上がっています。
ファンによってはこの起用を好ましく思っていないようですが、
ダンスポップなんてヴォーカルの力量とメロディの良ささえあれば
流行のビートで出来てしまうものなんだから議論しても仕様がないような気がするんですがね。
                               (2008/10/2) <ところ>  


Crash (1986)


Tell Me When




かつてヒューマン・リーグは「80年代のアバ」なんて言われていたこともあるそうですが、
90年代に入るとAce of Base(このバンドも良い曲書きましたね)にその称号を奪われて
すっかり過去の人というイメージがありました。
そんな状況の中唐突に発表されたのがこの曲です。
最初にPVを見たのはSony Music TVの後継番組だったと思います。
意外にメンバーが老けてないなあと思ったものです。
兄はこのPVを見て一発で気に入ったのか次の日にはアルバムを買ってきました。
そのため現時点で唯一家で買ったヒューマン・リーグの作品となっています。
曲はアップテンポな割にヨーロッパの哀愁漂うPVにしっくりくる陰のある作品です。
アレンジは当時の流行の音と感じましたが、
バンドの個性は相変わらず維持されているなあと思います。
                                 (2008/10/2) <ところ>      


John Cleese;Is He Funny?




珍しくインストの曲。
どこかで聴いたことのあるメロディというのが やはりこのバンドの特徴だと感じさせる楽曲です。
ちなみにこの曲のコンポーザーであるフィル・オーキーは楽器が弾けなかったとか。
80年代以降楽器が弾けなくても曲を作れるようになったことで
様々な才能が見出されるようになったという正の側面がある一方、
似たような曲ばかりが作り出されるという負の側面も抱えることになったというのが
現在の音楽不況の大きな原因になっている気がしてなりません。
                                 (2008/10/2) <ところ>      


Cruel Young Lover




このアルバムが発表された時代、日本では小室サウンドが席巻していましたね。
彼がavexから多くのアーティスト(というかアイドル?)を売り出していたのが懐かしい。
そのavexもやたらユーロビートを売り出していた頃で
イタリアのユーロビートを紹介することが TVの深夜番組として成り立っていたときでもありました。
この曲もアレンジ面は90年代のユーロビートの影響を感じさせます。
それでもあまり古さを感じないのは楽曲が良いからなんでしょうか。
哀メロというにはあまりにもアゲアゲなアレンジですが、
フィルの陰のあるヴォーカルが深みを与えています。
                                 (2008/10/2) <ところ>      


Octopus (1995)



Human League Official HP




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