GONG





You Can't Kill Me




今年(注2009年)のフジロックにはGongが来たのですがあまり話題にはなりませんでしたね。
個人的には見に行きたかったのだけどもチケットがあまりにも高いよねぇ…。
で、彼らのライヴでの定番曲となっているこの曲と "Dynamite/I Am Your Animal"が
入っているのがこのアルバム。
後のRadio Gnome Invisible3部作の原型が示されている作品と言ってよいでしょ う。
2番目に入っているこの曲は実質上アルバムのスタートとして位置づけられていて、
投げ遣り気味なギターがこれからの展開を予言しているかのようです。
ちなみにギターを弾いているのはバンドの頭脳と言えるDaevid Allen。
後半になるとだんだん人に任せちゃうんですが、
ここでは結構激しいギターを聴かせてくれます。
ヴォーカルのほうは相変わらずのダルそうなヘリウムヴォイス。
でも投げ遣り気味のギターとはなかなか相性が良い。
この頃はまだキーボードは脇に追いやられていて、
その分渦巻くようなサックスがギターと張り合ってくれます。
手数の多いドラムも曲に疾走感を与えるのに十分です。
ただ哀メロ度はちょっと低めかもしれません。
  
                           (2009/9/6) <ところ>


Fohat Digs Holes In Space




そこで哀メロファンに一応お薦めなのがこちら。
イントロのギターとサックスの絡みはGongらしくないおどろおどろしさがありま す。
続くオルガン(メロトロン?)の音は如何にもGongらしいスペーシィな雰囲気です。
この静と動の対照が素晴しい。
オルガンソロにシンバルの音が加わっていき呪術的なムードを醸し出します。
ボヤ〜っとしたギターはAllenがよく演るグリッサンド奏法というもの。
これとGilli Smythのスペースウィスパーがないと スペーシィな感じがしない
というファンも多いようで。
サックスが入ってくるとグッと締まってどんどん盛り上がっていきます。
サックスに続くAllenのヴォーカルは意外にも力強い。
Radio Gnome Invisible期に入るとわざとらしいおちゃらけぶりが鼻に付くところもありますが、
ここでのヴォーカルは素直に格好良かったりします。
  
                           (2009/9/6) <ところ>


And You Tried So Hard




心地よいギターの音で始まる曲。
ここで弾いているのは普段ベースを担当しているChristian Tritsch。
代わりにベースはAllenが弾いています。
なるほど弾き手が変わると雰囲気も変わります。
ヴォーカルはAllenとされていますがもう少し声質が良い人が歌っているような気が …。
コーラスが混ざっているのでヘリウム声が大分消されてしまっているようです。
途中に挟まれるDidier Malherbeのフルートの音には清涼感すら感じます。

                             (2009/9/6) <ところ>           

Camembert Electrique (1971)


Radio Gnome Invisible






一時期邦楽の世界で「エロかっこいい」なんて言葉が流行ったら しいですね。
邦楽は基本的に歌謡曲か演歌しか聴かない私にはよくわかりませんけどね。
そこでこのゴングなるバンドを表す最適な言葉を考えると
差し詰め「アホかっこいい」なんだと思います。
そのアホかっこよさが最初に発揮されたのが"Mystic Sister; Magick Brother" あたりで
"Gazeuse!"あたりからは「アホ」が抜けて普通のジャズロックになってしまう 、
というのがプログレファンの一般的評価だといえるでしょう。
そのうちRadio Gnome Invisible3部作は特に・・・いや何とか有名だと思います。
とにかくまずはこの3部作の第1作目の1曲目から聴いてみましょう。
ノイズと不思議な声、重々しいリズムセクションに人を喰ったようなサックスが続いて
ちょっとハードめな音が聞けるのかと思いきや
「レ・ディ・オ・オ・オ〜」とヘリウム声が支配するコミカルなメロディが始まります。
ここでズッコケたあなた。
決して聞くのを止めないように。
このふざけた感覚がこのバンドの最大の魅力なのですから。
このアルバムを一枚聞き終わる頃にはきっと彼らの摩訶不思議な
トリップ感の虜になっていることでしょう。
そうそう、歌詞は簡単なのでストーリーは一応追うことができますが、
真面目に解釈したりするのは止めましょう。
はっきり言って無駄です。
 
                            (2009/1/10) <ところ>

Flying Teapot (1973)


Love Is How Y Make It




「見えない電波の精霊」シリーズの2作目。
前作と異なり曲が細切れとなって哀メロとしては1曲ごとの評価が難しくなった印象。
でも好き勝手やっている感は遥かに今作のほうが上でしょう。
この曲、邦題は「どうやってやるの?」だそうで。
なかなかストレートな訳でよろしい。
ヴィブラフォン(?)による可愛らしいメロディにのせて
アレンがヘリウムヴォーカルを披露します。
このヘロヘロぶりが何だか不思議とよく似合います。
このまま続くのかと思っているとエスニックな雰囲気のパーカッションが炸裂 します。
最後は次曲に雪崩れ込まずピタッとしっかり終わります。
短い曲ですがアレン時代を代表する名曲です。
 
                            (2009/1/10) <ところ>


Angels Egg (1973)


City Of Self Fascination




前作"Zero To Infinity"から9年ぶりのアルバム"2032"から。
正直前作が出たときはゴングのオリジナルアルバムは
これで最後になるんじゃないかと思っていました。
それが2009年の2月になって新作"2032"が9月に出ると
オフィシャルサイトで発表 され るなんて…。
もうデヴィッド・アレンもジリ・スマイズも70歳を過ぎていて、
ピップ・パイルやヒュー・ホッパーも亡くなったりしてたので、
体調悪化とかで延期も有得るんじゃないかと思っていたらしっかり出してくれました。
この新作の最も大きな特徴はスティーヴ・ヒレッジのギターが
サウンドの核を成していることでしょう。
"Camembert Electrique"や"Flying Teapot"を思い起こさせるようなフレーズや
ブラスなどかつての音が入っている一方、
エスニック音楽やヒップホップ、そしてヒレッジが在籍するSystem 7のような
テクノ・アンビエント系の音が入り 70歳過ぎの人間が演奏しているとは思えない
新しいサウンドが展開されています 。
アルバム冒頭に収録されたこの曲はゴングにしては珍しくダークなサウンド。
低音を効かせたアレンのヴォーカルと歪んだギターの音が新鮮です。
 
                               (2009/11/21) <ところ>


Escape Control Delete




個人的にはこのアルバムの中では一番格好良いと思っている曲。
この曲を含め殆どの曲がYou TubeにUpされているようですが、
出来ればアルバムを買っていただきたいところです。
PCの小さい画像だとわかりにくいですが、
パッケージやスリーヴのデザインはよく見ると
アレンの描いた Pot Head Pixiesが使われていてファンならニヤリとしてしまいます。
またスリーヴ内のメンバーのライヴ画像も格好良い。
さて曲のほうですがアンビエントなシンセで始まり
そのシンセをバックに奏でるギターがとても良い。
疾走感溢れるメロディはこれまでのゴングにはあまり無かったサウンドです。
気の抜けたようなアレンのヴォーカルも不思議とこの曲では渋めに聞こえます。
8分近い長さがあるのですがラストまであっという間。オススメです。
 
                               (2009/12/9) <ところ>


The Year 2032



一瞬"Radio Gnome Invisible"を思い起こさせるようなギターリフで始まり、
気だるいアレンのヴォーカルによってメロディが形作られる曲。
所々に入るディディエ・マレーブのサックスが渋いです。
本アルバムを代表する重苦しい雰囲気がこの曲にも漂います。
かつてはあまり見られなかったこの重苦しさはやはり世相を反映したものなのでしょうか。
歌詞もかつてのRadio Gnome Invisibleに代表されるような
クスリで作られたユートピア的なものはありません。
ただテロの恐怖に打ち勝つには愛なんだって辺りはやはりゴングらしい。
 
                               (2009/11/24) <ところ>


2032 (2009)




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