Carry Me, Carrie
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活動初期、彼らは"Dr.hook&Medicine show"と名乗っていた。 アーティストというよりは演芸の人達だったわけで、 健康ランドでおなじみの大衆演劇のような乗りのステージを続けていた、 言うなれば海の向こうのバラクーダであった。 つまり、盛り上げるときはこれでもかとくさくくさく盛り上げるわけで、 この曲なんかはその典型。 恋人に振られ、ぐでんぐでんに酔っ払う男のくだを 迫力のコーラスで感動の域まで持って行く。 ねじ伏せられる一曲である。 <fxhud402> |
Sloppy Seconds 1972年 |
The Ballad of Lucy Jordan
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作者のシェル・シルヴァスタインはフック以外にも いろいろなアーティストに曲を提供しており、この曲は マリアンヌ・フェイスフルが歌ってヒットしたもののカヴァーになる。 ここでのデニスのヴォーカルは、先のキャリー・ミー・キャリーのように 歌い上げたりはしないが、あくまで優しく、 過去の思い出をまさぐるように迫ってくる。 わけもなく郷愁に駆られる、 そんな曲である(フックの曲はみんなそうなのだ)。 特にサビに入る前に鳴り響くメロトロンの効果は絶大。 この楽器がプログレの専売特許ではない、いい証拠である。 <fxhud402> |
Ballad of Lucy Jordan 1975年 |
Only Sixteen(あの娘はたったの16才)
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レーベルを移籍し、名前をDr.Hookに縮めてからの初のヒット曲。 サム・クックの名曲のカヴァーだ。 例によってデニスのヴォーカルは甘く滑らかだが、 あくまで素朴で都会の洗練とは無縁だ。 シルクではなくコットンの肌触り。 このヒットで、バンドは色物のイメージを 大きく変えていくことになる。 <fxhud402> |
Bankrupt 1975年 |
More like the movies
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「あの娘はたったの16才」のヒットを受けて作られた 最高傑作(だと思う)LP、"Alittle bit more(狂人達の恋歌)"の 冒頭を飾るドリーミーな名曲。 ドリーミー、といってもビーチ・ボーイズのそれとはまったく違う。 この感じはきっと、いや、絶対にカリフォルニアでは生み出せない。 田舎者の田舎者による田舎者のためのポップ・バンド、ドクター・フック。 僕の好みはこっちだ...。 「もっと映画のように、君のことを...バイオリンのように...。」 伸びやかなペダル・スティールが、夢をまさぐる...。 <fxhud402> |
The Radio
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そんなバンドの人気を支えたのは紛れもなく、 アメリカの田舎に無数に点在する小さなラジオ局だった。 だから彼らの音楽は、順位はそう高くは上がらなくとも、 非常に長い期間チャートに入っていた。 そんなラジオ局に向けたバンドからの返礼がこの曲だ。 「夕暮れ、一人車で家路を辿る時、カーラジオから聞こえてきたあの曲...」 最初はデニスが優しく歌い、サビに入るとレイのガッツィーな ヴォーカルが加わってこれでもかと盛り上げる。 ビル・フランシスのピアノも負けずに煽る。 すべてがバッチリ決まった、最高のフック・ソングだ。 <fxhud402> |
A Little Bit More 1976年 |
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