「ディア・ハンター」で名を売った気鋭の映画監督マイケル・チミノが、
巨額の制作費をかけて制作した「西部開拓史の闇を描く」西部劇、「天国の門」。
かつてネイティブ・アメリカンの社会を滅ぼして
自らの土地を築いた開拓民が、
今度は後になって東欧からやってきた移民たちに牙を剥く...
西部劇の黄金パターンにことごとく逆らうこの作品は、
結果的に制作元のユナイト映画もろとも、西部劇そのものを葬り去った。
そんなわけで映画そのものは少々癖がありますが、
サントラは文句なしにお勧めです。
音楽を担当したデヴィッド・マンスフィールドによると、
これらの曲はドイツや東欧系の人々に取材をして集めた
伝承歌をアレンジしたものなんだとか。
「天国の門のワルツ」は、映画の中盤、
村のダンスホールでのダンパで演奏される曲です。
マンスフィールド自身が弾くヴァイオリンの
もの悲しいメロディが胸を打ちます。 <fxhud402>
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