BARCLAY JAMES HARVEST





Mocking Bird

ムーディ・ブルースに次ぐ抒情派ロックバンドとして知られる、
バークレイ・ジェームズ・ハーヴェスト(以下BJH)の結成は1965年に遡る。
当時いくつかのカレッジ・フォーク・バンドで活躍していたジョン・リーズ(Gtr,Vo)、
レス・ホルロイド(B,Gtr,Vo)、ウーリィ・ウォルステムホルム(Key,Vo)、
メル・プリッチャード(Dr)の四人は自分たちの音楽を追及するために
田舎の農場にある屋敷に籠もり、作曲に没頭した。
一年後、彼らはその結果を携えてEMIと契約。
その音楽に新しさを見出したレコード会社は、彼らのために、
そのバンド名から名前を取った新しいレーベル"HARVEST"まで用意した。
後にメタルの世界で成功を収めるスティーヴ・ハリスが、
彼らの最初のアルバムに収録された曲から
自らのバンド名を取ったことは有名である。

"Mocking Bird"は、そんな彼らの音楽性を象徴する名曲である。
「この世界は理不尽ではかない。だが恋人よ見てごらん、
 木々の上でひばりが歌ってくれる。僕たちのために悲しい歌を...。」
後にENIDを結成するサーモン・ゴドフリィのタクトによる
オーケストラ(ツアーにも同行した)やウーリィの操るメロトロンの補強により、
このポエジーが確かな説得力を持って迫ってくる様はいつ聞いても爽快だ。
後半に出てくる音階練習そのもののギター・ソロも、様式美の極北として
深く記憶されるべきものであろう。  <fxhud402>

主旋律の美しさと、歌詞の単調ながらも韻を含んだような美しさ、
そして感情込めて語るギターの美しさ、
ドラマティックなパーカッションの美しさ、
・・・・全てが美しく、そして哀しい。  <J>


Once Again 1971年


After The Day

なんて大袈裟なサウンドなんだぁ〜!!
わずか4分程度なのだがなんともドラマティック。
重苦しいテーマのところどころに胸がしめつけられる哀メロが
ちりばめられていて切ない。。。  <J>


And Other Short Stories 1971年


Child of Universe/宇宙の子供

ハーヴェストで四枚のアルバムを作った後、
彼らは英国ポリドールと20年にわたる長期契約を結ぶ。
その第一弾として発表されたアルバムのタイトル曲が
"Child Of Universe"である。
もともとこの曲はリーダーのジョン・リーズがバンドから離れた環境で
作ったソロ・アルバム"Mejor Fancy"のために書かれた曲であったが、
これもまたバンドの姿勢を象徴する内容を持っていた。
それは混迷する社会に対する明確なメッセージだ。
アイルランド、ベトナム、南アフリカ...紛争や差別に苦しむ
地域の子供たちについて歌い、
最後に「僕たちは宇宙の子供」と締める。
その後も彼らは従軍兵や銃社会、東欧の政変について歌い続けた。
特に「ベルリン組曲」は現在まで続く連作であり、
現地で行われたフリー・コンサートは映画やライヴ・アルバムにもなっている。

70年代末、バンドを悲しい出来事が襲った。
カルテットの一角だったウーリィが脱退したのだ。
それでもバンドは三人で活動を続け、よりポップな音像に変化しながら
80〜90年代を生き抜く。
97年のアルバム"River Of Dreams"以降はメンバーのソロ活動が盛んになった。
ジョンは再びウーリィと組み、レコーディングとツアーを行った。
それが一段落すると、レスとメルがアルバムを発表。
「ベルリン組曲」の最新版はこっちに収録された。
次はオリジナル・ラインアップの復活だ!とファンが意気込んでいた矢先、
悲劇は起こった。

2004年のはじめ、突如心臓発作がメルを襲い、
彼はそのまま帰らぬ人になってしまったのだ。
その前に長年バンドを支えてきたマネージャーを亡くしたこともあって、
ショックを受けたジョンは現在隠遁生活に入っている。
その代わりウーリィが自分のバンドMAESTOSO名義のアルバムを出し、
レスもメルを欠いたラインアップでこの夏ツアーに出る予定だ。
しかし、オリジナルBJHの復活は
永遠に不可能になってしまった...。  <fxhud402> 

戦争においての子供達の悲劇を淡々と歌い上げる曲。
コーラスが加わるあたりでは鳥肌さえ立つほどの重圧感を感じる。 <J>


Everyone Is Everybody Else 1974年


Ra

ラッパ系(笑)を強調したシンセを目一杯使って気分が高揚した後の、
けだるくもか細いヴォーカル&コーラスが涙を誘う。
ラストの荘厳さは鳥肌もの。   <J>


Rock & Roll Star

カッティング、ソロ共にジョン・リーズのギターが冴え渡る。
どこかW・コースト風でもありAORのようにも聴こえる。
田舎に住んでいながら都会の曲を書いているような
・・・と言ったら失礼だけど。(^▽^;)   <J>


Octoberon 1976年


Fantasy: Loving Is Easy

GSを思い起こされるほどベタでソリッドなエレキ音、
そして息もつかせずたたみかけるようなヴォーカルがかっこいい。
淡々と語る曲が多い彼らの中ではかなり異色な曲だと思う。
いつも穏やかな人が突然感情を剥き出しにしたような(苦笑)、
驚きと戸惑い、そして新鮮さを感じ、私はこの曲が好きなのである。 <J>


XII 1978年



Barclay James Harvest Official HP






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